発達の正常な育みには首が大事


石鍋てるみです。


生後1ヶ月くらいの赤ちゃんを

大事そうに抱っこしているママを見かけました。


抱っこ紐でいわゆる対面抱きです。


最近はこの縦抱きの状態を行なっている

赤ちゃんをよく見かけます。


横抱きよりも、親が取り回しがしやすい

都合がいいというのが

便利なのだと思います。


けれども、赤ちゃんの縦抱きには

注意が必要だと考えています。


この頃の赤ちゃんはまだ首が座っていない状態です。


つまり自分の首で頭の重さを支えることができません。


首の周囲の筋肉の発達が

まだ体を垂直に立てる動作に絶えうる

身体の準備ができていない状態です。

この状態で縦抱きにするということは

重い頭を首でバランスを取って

不安定に支えているだけの感じです。


ボールを指先でバランスを取って

倒れないように支えて持っているような感じ。

首が座っていない赤ちゃんだけではありません。

眠りについた赤ちゃんも同じです。


寝ている赤ちゃんは、ぐったりと力が抜けた状態です。

縦抱きにすることで、首が後ろにそり返った状態や

左右に曲がった状態で長時間過ごしてしまう場合があります。


ご存知のように人間の首は

たくさんの神経が脳のほうに通っています。

身体の方からの神経をゴムホースに例えてみてください。


下の方から脳のほうに向かっている神経が

首が屈曲しているために

押しつぶされて通りが悪くなることが

想像できると思います。


赤ちゃんはものすごい速さで日々神経回路を

作り始めるわけですが、

首の部分の通りが悪いことで

脳への刺激が減ってしまったり

歪んでしまったりすることが考えられます。


さらに、抱っこでの生活が増えてくると

手足、目や耳、身体のあらゆる部分への

刺激が減ってしまうので

脳への感覚刺激も単調になったり、

制限されてしまいます。

せっかく神経回路を作り上げる大事な時期を

阻害してしまっていることになります。


首を正常な状態にしておくことは

脳の育みにはとても重要です。

首が座っていない子はもちろん

まだ水平に寝ている状態がベストです。


寝ている状態で作られる神経回路を

十分に作り上げる時期ですから

ねんねで過ごす時間をたくさん

作ってあげてほしいと思います。


どうしても連れ歩かなくてはいけないのなら、

短時間で横抱きすること。


首が座らない子はもちろん

寝てしまった赤ちゃんを

縦抱きのままであっても、

首はしっかりまっすぐ固定して

正しい位置にしておくことを意識してください。


小さなことのようですが、

健康な身体の育みには首を守ることはとても大切です。

気をつけてあげてくださいね。

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